ニューヨークドライカットについて [カドルのおすすめメニュー]


こんにちは。

サロンカドルマネージャーのAyumiです。
昨日に引き続きニューヨークドライカットのお話をさせていただきます。

まずは、なぜニューヨークドライカットが通常のカットの倍近く時間がかかるのか?

以下ざっと流れをご覧ください。

P1210460.jpg
まず、このように
アウトライン(ベースとなる長さ)
シェイプ(ヘアスタイルの要の部分、ここのカットでフォルムが形作られていきます)
トップ(つむじ周りの一番上にくる部分)
に分けてブロッキングします。


P1210462.jpg
次に髪の毛のくせを伸ばしていきます。
くせの強い方は生え際からしっかりと。


P1210463.jpg
さらにブローをして伸ばします。
髪の毛を正しい位置にもどしてあげる作業です。


P1210465.jpg
ニューヨークドライカットは毛先を中心に細かくカットしていくので
毛先が正確に見えるようにアイロンを入れていきます。


P1210466.jpg
ここまで下準備をして
ようやくカットに入ります。
1cmずつつまんで、テーパーというカット技法で細かく細かくカットしていきます。
イメージとして、筆の穂先を思い浮かべてください。
髪の毛が自然に先細りになって馴染んでいくように丁寧にカットしていきます。


P1210469.jpg
カットした髪の毛の落ちる位置を確認しながら
そして、カットした髪の毛の重なりが積みあがって造りだされる
フォルムを意識しながら
ボリュームを減らしたいところ
ボリュームを出したいところ
それらのすべてを考えながらカットしていきます。


この作業をひたすら繰り返し、カットし続けていきます。
いかがですか?
時間がかかってしまうのが理解いただけたと思います。

今だから言えますが
実は、本当にこの技術を追い求めていっていいのだろうか?
という迷いがありました。

日本の美容室でニューヨークドライカットを取り入れるところが少ないのは
あまりにも営業向きではないからです。
カット、シャンプー、ブローまでどんなに早くてもトータルで2時間
髪の毛の多い方や、スタイルによっては3時間かかった方もいらっしゃいます。
普通の美容室だとカット&カラーが出来ちゃいますよね。

ACCトリートメントを取り入れたことによりただでさえ時間がかかっているのに
これ以上時間をかけていいのだろうか?

本当に試行錯誤を繰り返した1年余りでした。

でも、私はこのニューヨークドライカットを
美しさを求める方に知ってほしい。
大げさではなく、カット一つでこんなにも変わる、ということを知ってほしい。
という思いで、オーナーに続けるよう助言しました。

何よりも、カットしているその姿が楽しそうに見えたのです。
もちろん、カットしている瞬間は神経がすり減るほど黙々と
髪の毛と格闘しています。
でも、仕上がってみたときの満足感というか・・・。

あぁ、オーナーって実はカットが一番好きなんだろうなぁ。と感じました。

考えてみれば、プラモデル造ったり、植物集めて飾ったり、収集癖があったり
凝り性のオーナーにはピッタリのカットだと思いました。

せっかく自分のお店を持ったのだから
自分の心が向く方へ進んでみてもいいんじゃないかな、と。

そして、ニューヨークドライカットを求めるお客様には
そのように対応してあげればいいんじゃないかな、と。

そんなふうに考えて
今やっと、こうやってブログに書いているところです。

日本にいるニューヨークドライカットをやっている美容師さんたちは
みなさん本当に〝美しいカット〟を追い続けていらっしゃって
そんな姿にも刺激されたのかもしれません。

せっかく美容師になったのだから
ただ伸びたから髪の毛を切る、のではなく
目の前のお客様の美しさをただただ追い求める
そんな熱い想いが、
ニューヨークドライカットをやっている美容師さんたちから伝わってきます。

サロンカドル
5年という節目を迎え
新たな出発点となりそうです。



Salon Cuddle(サロンカドル)のHP

オーナー京極智行のFB

TEL 03(6638)8740

OPEN:10:00~20:00
CLOSE:火曜日、第1第3水曜日

江戸川区瑞江4-44-10 1F



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ニューヨークドライカットとの出会い [カドルのおすすめメニュー]

こんにちは。

瑞江駅から徒歩2分
美容室 サロンカドル マネージャーのAyumiです。

ずいぶん長い間遠ざかっていたこちらのブログです。

今日前回の記事アップの日付を確認したら...
なんと1年以上も前でした。
どうしてこんなに間があいてしまったのか思い返してみました。


そうでした。1年以上前というと
ニューヨークドライカットとの出会いがありました。

いきなりオーナーが
「ニューヨークドライカットのセミナーに通いたい」
と言い出しました。
セミナー代が20万近くかかる、と聞いたとき正直
「なんで今さら?」
と思いました。

その当時は
他の技術セミナーでも忙しくしていて
お店のメニュー改革にも取り組み始めていたところで
  ↑
そうです、前回までのブログで毎回のようにご紹介していた
ACCトリートメント(アルキルカチオンコンプレックス)を取り入れた
髪の毛に艶を取り戻す施術メニューのことです。
昨年の今頃は、そっちの方の勉強がまだ続いていたので
これ以上詰め込んで大丈夫なの?
と心配が先立ってしまったのです。


でも、結局オーナーの気持ちは変わらず
セミナーに通い始めたんです。
毎月セミナーの日は、広尾のワークスという
ニューヨークドライカットのフラッグサロンへ出向き
朝9時半から夜10時近くまで食事もそこそこに、ひたすらカットしっぱなし。
帰宅すると毎回ぐったりしていました。
(そのため今年は水曜日のお休みがマチマチになってしまいご迷惑をおかけしました。)
そして毎回課題が出され、ウィッグを何体も何体もカットする日々が続きました。

あれからアッという間の1年でした。

ニューヨークドライカット
すいません。私はなめていました。
オーナーは25年以上のキャリアの持ち主です。
今さらカット技術を新しく学んで意味があるの?と。
オーナーのカットを気に入っていただいて
長く通ってくださっているお客様もたくさんいらっしゃいます。
なのに、20万近くもかけて今さら?
と思いますよね?


セミナーに通い始めてしばらくたった時
ニューヨークドライカットでカットしてもらいました。

衝撃的でした。
大げさではなく、本当に。
20年以上ずっとカットしてもらってきましたが
カット技法の違いで、こんなにも仕上がりに差がでるものなのか
と。

通常日本の美容室で行われているカットは
かの有名なヴィダルサスーンを筆頭とするブラントカットが基本になっていて
髪の毛を面(パネル)で切っていきます。
その面(パネル)の重なりでできたフォルムをさらに
セニングなどを入れて、細かいところの調整をしていきます。

一方
ニューヨークドライカットは
髪の毛を面(パネル)ではなく、点で切っていきます。
最初にブロッキングして、襟足の部分から順番に
1㎝くらいの毛束を指でつまみ、テーパーというカット技法で
細かく切っていきます。
彫刻を造っていくようなと言ったらいいでしょうか
ピラミッドを下から積み上げていくようなとも言えるでしょうか

ひたすら髪の毛を切り続けていく...
カット時間も今までのカットの倍近くかかる気の遠くなる作業です。
けして大げさではなく
まさに髪の毛1本1本と真剣勝負をしている
そんな印象を受けました。

長い間ブラントカットでカットしてきたオーナは、最初はそうとう混乱したそうです。
なにせ25年培ってきたカット技法が全く役に立たないのです。
個人差はあるかもしれませんが
ニューヨークドライカットを学ぶにあたっては経験値が浅い美容師さんの方が
すんなりと受け入れられるかもしれない、とオーナーは言ってました。
実際アシスタントレベルの経験値の若い子が
オーナー顔負けのカットを披露することもあったそうです。


ニューヨークドライカットの特徴として

・乾かしただけで立体的なシルエットが出せて、簡単にスタイリングが出来ます。

・えり足、前髪など、部分的に浮き上がる生えグセを抑えます。

・多い毛を削らずにボリュームダウンさせていきます。

・立ち上がりの弱い細い毛に自然なシルエットを出していきます。

・クセ毛を抑えることもウェーブとして活かすことも出来ます。

・カットだけでも髪にツヤが出やすくなります。

・フォワードにもリバースにも、きれいな流れを作っていきます。

・パーマと組み合わせて立体的なウェーブになっていきます。

・髪が自由に動き、美しさを表現していきます。


とセミナーのパンフレットにありましたが
最初疑り深い私は
こんなのどうせセミナーの生徒を集めるため
大げさに書いてあるだけでしょ
と、高を括っていました。

実際にニューヨークドライカットを体験して
断言させていただきます。

嘘はありません。 49年生きてきて最高のカットに巡り会えたと言い切れます。


長い美容師人生を歩んできたオーナーですが
美しいスタイルを追求し続けて
最終的にたどり着いたのが
このニューヨークドライカットだったというわけです。

2011年11月にオープンしてからもうすぐ5年です。
5年目の節目として
このニューヨークドライカットはサロンカドルにとって
大きな財産となってくれることと信じています。

そして、通常のカットとは別に
さらなる美しいカットをお求めのお客様に向けて
新しくドライカットメニューを立ち上げる予定でいます。
今はまだ試験的にお時間の許すお客様には通常のカット料金で
施術させていただいている状況です。
カットだけでも2時間以上(シャンプー・ブロー込みで)
髪質や髪の毛の量、求めるスタイルによっては
3時間以上かかってしまう方もいらっしゃいます。

それでも、ぜひ一度
ニューヨークドライカットを体感していただきたいと思います。

12月に入ると忙しくなるので対応出来なくなると予想されますので
11月はチャンスです。
お時間に余裕のある方はぜひご来店くださいませ。
ニューヨークドライカットで感動していただきたいです。


以下、9月に広尾のワークス(ニューヨークドライカットのフラッグサロン)にて
カットモデルをした時の画像です。

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ニューヨークドライカットでカットしてもらうようになってからは
寝ぐせがほとんどつかなくて
朝のスタイリングも本当に楽になりました。
まるで髪の毛に意志があるかのように、髪の毛自身が落ち着きたいところに
落ち着いている...そんな風に感じてしまう
最高のカットです。

ご来店をお待ちしております。




Salon Cuddle(サロンカドル)のHP

オーナー京極智行のFB

TEL 03(6638)8740

OPEN:10:00~20:00
CLOSE:火曜日、第1第3水曜日

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